「J3RエンジンOH&ミッションフルシンクロ加工」
J3RのエンジンのOHとミッションのフルシンクロ加工を依頼しました。
エンジン関係の部品は三菱ではほとんど欠品で入手不可能なので、アメリカから取り寄せました。
組み上げる際にバルブシートリングが欠品となってしまい、結局部品待ちで半年以上かかってしまいました。
シリンダのボーリング、各所の研磨をしてもらい、無鉛化のためバルブシートリングを製作してもらいました。
交換部品はオーバーサイズピストンにピストンリング、ピストンピン、親&子メタル、IN&EXバルブ、バルブガイド、ガスケット全てなど。
CJ3Bはフロアシフトなので、フルシンクロ化するにはシフトフォークも改造しなければならず大変でした。
このJ3Rはもともとコラムシフトに改造してあったため、ドライブシャフトの加工のみで組み込むことができました。
今回はJ22(KE47エンジンが搭載された後期のコラムミッションのみフルシンクロの設定があったらしい)のミッションを使用。
下の写真の左側がもともとJ3Rに載っていた2〜3速間のみシンクロの入ったミッション、右がフルシンクロのミッションです。
KE47エンジンの場合、JH4よりベルハウジング(ミッションとエンジンをつなぐ部分)が長く、メインドライブシャフトも長い。
ただ長さばかりでなくスプラインの形状も違うので、根本からシャフトを切断し、溶接して接合してもらっています。
高い精度と強度が要求され、高度なノウハウがないとできない作業だと思います。CJ3Bでは若干異音が出ますが、こちらは完璧です!!
これでエンジンはかかりもよく絶好調になり、ミッションもたまにギヤが抜けないことも解消されスムースにチェンジができます。