『こだわりのナンバープレート』



《ナンバープレートについて》


ここではナンバープレートについてふれておきたいと思います。「こんなこと自分の方がもっと詳しく知ってるよ」という方もたくさんおられると思いますが、興味のある方はご覧下さい。

車のナンバーには4桁の大きな数字の他に、左側にひらがな、そして上側に管轄の陸運局地名と数字が入っています。
まず最初に地名についてですが、昭和39年頃までは地名の頭漢字だけの表示でした。(但し、東京都内のナンバーは昭和37年くらいまでは地名表示がなく、上側のまん中に車両区分番号があるだけでした。) ちなみにその頃までは、写真のような全体的に字体が太く丸い旧字体と呼ばれるもので、4桁の数字の中心に今はハイフンがありますがこれもありませんでした。
その後、各地域ごとに「品→品川」のような表示となりますが、北海道のように昭和63年になってから「札→札幌」になったような地域もあります。

《車両区分番号と「シングルナンバー」》


次に地名表示の右側の小さな数字ですが、これは車両区分をあらわしている番号で、私も全ては知らないのですが、「1→普通貨物車」、「2→定員10名を越すバスなど」、「3→普通乗用車」、「4→小型貨物車」、「5→小型乗用車」、「6→トレーラーや昔の3輪トラックなど」、「8→パトカーやキャンピングカーなどの特殊用途車」となっています。他にも「7」(昔の区分を私は知らないがこれは5の足りなくなった地域で小型乗用車用としても使われた。)や、重機やトラクターなどに「9」、「0」という数字もあります。

地域によって時期は違いますが、昭和40年代初期から中頃までの、この数字が1桁しかないものを、旧車通では「シングルナンバー」と呼んでいます。つまりその頃以前に登録された車で、さらにナンバーが生きている車にのみこの「シングルナンバー」がついているので、それなりに価値があるものなのです。

《シングル→ダブル→トリプルへ》


さて、その後、「3→33→34」、「5→55〜59→51〜54→77」などのように順次2桁目の数字が変わっていきます。例のように5ナンバーは特に登録台数が多いので、2桁の番号全部を使い切ってしまった地域では、昔、別の車両区分にあった「7」を使用することになりました。
そして現在、希望ナンバーを選べるようになったのを機に、「300」、「500」のように3桁となり、今後の大量の登録に対応できるようになりました。なお希望ナンバーを選択した場合、2桁目の数字が3となり「330」、「530」のようになります。但し、抽選対象番号である「・・・1」や「8888」などの2桁目は普通に登録する場合と同じになります。

最近では軽自動車も希望ナンバー選べるようになり、それを期に軽自動車は一般登録番号、抽選対象希望番号は「580」(軽貨物は「480」から)始まるようになりました。 抽選対象番号以外の希望ナンバーの場合は「583」(軽貨物は「483」から)始まります。
右の写真は軽自動車の字光式ナンバーです。軽自動車の場合は文字が黒なので、文字の周りのみ光るようになっていて、 文字が浮き上がるように見えますが、光る面積が少ないので見にくいのが欠点といえそうです。軽自動車で字光式ナンバーを装着している車はあまり見かけませんよね・・・

《ひらがなについて》


4桁の数字の左側にひらがなが一文字入っていると思いますが、このひらがなは、あいうえお順になっています。但し、「あ行」と「か行」は営業車用で、タクシーやバスなどナンバーの色が逆(緑地に白文字)用に使われています。従って通常のナンバーは「さ」からはじまります。ただ、全く使われていないひらがなもあります。「し」や「へ」などです。これは私が推測するには、「し」は縁起が悪いし、「へ」はおならの意味だからではないでしょうか。もし自分の車のナンバーが「し」や「へ」だったらいやですよね。次に「を」ですが、これは大型のトレーラーについているのを見たことがあります。「ん」は見たことがありません。知っている人がいたら教えて下さい。あと「れ」や「わ」はレンタカーを示しているようです。

字光式ナンバー(文字の部分が光るタイプのプレート)というのがありますが、これは北海道地区であれば、地区によって使用している文字がなぜか違って、例えば札幌は「ら」から、旭川は「ゆ」から始まっていました。但し、最近の希望ナンバーの場合は、順番で当たったひらがなのその番号のプレートで、字光式にできるため、字光式によるひらがなとの関係はなくなってきています。

《数字へのこだわり》


私がナンバーにこだわりだしたのは、昭和63年から北海道地区全てが「旭→旭川」などのように表示が変わるのを機に、番号が1番から始まるという情報を得て、前日から並んで字光式の「・・・1」をとったことに始まります。その後ランクル80で「・444」、「・222」、マークUで「1111」、クラウンV8でまた「・・・1」というように、4桁の数字にこだわり続けました。
そのために、こまめに陸運局に電話で番号を確認し、タイミングを見てとらなければならないのでなかなか大変でした。仕事で自分がいけないことの方が多いので、友人に頼んだりしながら何とかとってきました。でも今、私のとってきたような番号は全て抽選になってしまったので、はたしてとりやすくなったのか、また逆に難しくなったのか・・・

番外編《韓国のナンバープレート》


機会あって、研修で韓国に行く機会に恵まれました。いろいろな歴史的な名所を見学したり、 ホームステイをしたりと、日本との文化の違いや、悲惨な戦争の事実なども肌で感じ取り、 多くのことを学んできました。なんてちょっとまじめなことを書いてしまいましたが、 当然興味のあることはしっかり観察してきました。



上の3枚の写真は、韓国の車についているナンバープレートです。なんか日本のものと似てますよね。 韓国では、一般のナンバーは「緑地に白字」、タクシーなどの営業ナンバーは「黄色地に黒字」 となっていました。ちなみに字光式ナンバーとかはなく、軽自動車という区分もないそうです。


ソウルでタクシーの運転手に尋ねてみました。すると、日本と同じようにまず左上のハングル文字で書かれた 部分が「地名」だそうです。でもその右の小さな数字は「車両区分」を表しているのではなく、その地域を さらに、この番号で分けているそうです。ですから、車の種類や大きさとこの数字は全く関係ないようです。 そして、左下は日本の「ひらがな」表示と同じ意味のようで、やはりハングル文字で区別されています。 4桁で構成される数字も日本と同じですが、なぜか4桁以下の数字の車は1台も見ませんでした。 たまたま見なかっただけなのか、本当にないのかはわかりませんが・・・



このナンバープレートの付いている車、どこかで見たことはありませんか。 ナンバープレートの上に「HYUNDAI」(ヒュンダイ)という文字が見えると思います。最近この メーカーの韓国車が、日本に輸入されていますよね。この車、韓国名では「ギャロッパー」 といい、現在では「ギャロパーU」にモデルチェンジして売られています。この写真の車は「初代」の 型で、日本の初代「パジェロ」と左ハンドルである以外はほとんど同じでした。ちなみに現行型の 「ギャロッパーU」でも日本の初代パジェロのマイナーチェンジ版といった感じで、大して変わって いませんでした。そういえば上の「5555」のナンバーが付いていた車は「MUSSO(ムッソー)」 という名前の車で、日本にも輸入されたはずです。


ナンバープレートの話からはそれますが、日本円に換算すると、韓国ではジュース1本50から60円、 タクシー初乗り130円、外食しても500円あれば腹一杯、と飲食費や交通費は本当に安かったです。 でも、ガソリンは1リッター120円ほどで日本より高く、自動車や電気製品は日本とそんなに価格は 変わりませんでした。自動車はどれも日本車に似た車が多い(特に三菱の車)が、輸入車はほとんど見 ることはなく、ほぼ韓国産車ばかりでした。「ギャロッパーU」をはじめ韓国の車数台のカタログも 持ち帰ってきました。但し、ハングル文字なので全く解読できませんが・・・



《おわりに》


以上ナンバーについて勝手なことを書かせてもらいましたが、この文章については、私がただ興味を持って観察することにより得た、また一部教えてもらった情報の内容によるものです。きちんと調べたわけではないので間違いもあるかもしれません。「これは違うぞ」など、ご意見・また教えて下さることなどありましたらメールお願いします。

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